腎臓は横隔膜のすぐ下に位置し左右1個ずつある臓器です。そら豆のような形をしており、ここで血液をろ過して尿(原尿)をつくり、原尿中に含まれる必要物質を再吸収したのち、最終的に余分な水分や塩分等を老廃物として体外へ排出させることにより体内の水分量を一定に保つ役割を担っています。また腎臓には、各種酵素を生成して血圧を調整したり、骨髄での造血を促すホルモンの分泌やビタミンDを活性化させる働きもあります。
腎臓の病気は病状がかなり進行するまで、一般的に自覚症状が出にくいといわれています。次のような症状があれば腎臓の病気が疑われますので、思い当たる場合には、医療機関等での診療を受けましょう。
症状 |
可能性のある病気 |
---|---|
尿の検査で異常あり(たんぱく尿・血尿) |
慢性腎炎 |
尿の色がおかしい(赤・黒・濁っている) |
急性腎炎、尿路感染症 |
身体全体や足だけがむくむ |
ネフローゼ |
血圧が高く下がらない |
腎性高血圧、ホルモン異常 |
原因不明の貧血がある |
腎不全 |
一日の尿量が少ない |
腎不全 |
当院の透析室では、27床のベッド数で、月水金2クール・火木土2クールにて実施しており、最大収容人数は108名程度となっています。当院では、血液浄化療法(血液透析:HD、血液透析濾過:HDF)を施行していますが、症例に応じては白血球除去療法(LCAP療法)や腹水濾過濃縮再静注法等の特殊血液浄化もおこなっております。
外来患者さまのみならず入院透析も実施しており、帰省や旅行等による短期透析の受け入れも随時おこなっております。また、お体の状態にもよりますが送迎もおこなっております。お気軽にお問い合わせください。