2023年度(令和5年度)伊奈病院 病院指標
DPC対象病院が、厚労省で決められた同じ条件で算出している「指標」です。
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | 46 | 51 | 37 | 97 | 217 | 242 | 518 | 592 | 159 |
令和5年度に一般(急性期)病棟を退院した患者さまが対象となっています。入院時年齢を10歳刻みで表示しており、上限を90歳以上としています。
令和4年度は1819名の患者さまが退院されており、対前年度比では140名増加しました。
令和5年8月に病院移転があり、病床数が増えたことが考えられます。
様々な年齢層の患者様が入院されていますが、高齢になるほど入院になることが多いため、70歳代518名(26.3%)・80歳代592名(30.1%)が多く、合わせて1110名(56.5%)となっています。
今後も幅広い年齢層、多くの疾患に対応できる医療を提供できるように努めてまいります。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 | 109 | 40.23 | 25.50 | 11.01 | 84.22 | PDF |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 | 108 | 27.58 | 21.96 | 0.00 | 75.19 | PDF |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 | 58 | 22.67 | 19.55 | 1.72 | 70.05 | PDF |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 その他手術あり 処置2なし | 52 | 12.37 | 15.66 | 0.00 | 71.13 | PDF |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし | 48 | 30.44 | 19.34 | 4.17 | 81.94 |
当院の整形外科の入院症例が多い疾患は、大腿骨の骨折、膝関節症、股関節症、腰部脊柱管狭窄症、胸椎・腰椎圧迫骨折となっています。
5つの症例すべて50歳代以上の患者さまが多くなっております。中でも大腿骨の骨折や胸椎・腰椎圧迫骨折は70歳代以上のご高齢の方に多く、骨粗鬆症などの基礎疾患に対する食事療法や運動療法を含めた治療も行います。
基本的に当院で治療が完結している場合がほとんどですが、継続的なリハビリテーションの必要がある方は、回復期リハビリテーション病院に転院されることもあります。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 50 | 23.94 | 13.52 | 12.00 | 83.14 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 | 29 | 2.28 | 2.61 | 0.00 | 65.72 | PDF |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし | 27 | 38.19 | 20.60 | 22.22 | 83.89 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 処置2なし | 21 | 8.43 | 5.64 | 0.00 | 57.71 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 20 | 21.65 | 10.60 | 5.00 | 85.20 |
1番目に多い腎臓・尿路感染症と3番目に多い誤嚥性肺炎はご高齢の方に多く、退院後に自立した生活が困難になる場合が多い傾向にあります。そのため、近隣の医療機関への転院や施設への入所のための調整が必要であり、平均在院日数の延長や転院率が高くなっております。
2番目に多い小腸大腸の良性疾患ですが、病院の移転を機に地域包括ケア病棟に入院することが増えました。
今回の集計で地域包括ケア病棟は含まないため、昨年と比べて大きく減少しています。
病棟の種類に関わらず、標準治療計画(クリニカルパス)を基に、通常1泊2日の入院治療をおこなっています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 | 62 | 6.50 | 4.55 | 0.00 | 69.50 | PDF |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 21 | 9.81 | 8.95 | 0.00 | 76.86 | |
060241xx97xxxx | 痔核 手術あり | 18 | 7.72 | 5.41 | 0.00 | 68.00 | PDF |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等 | 18 | 6.11 | 5.29 | 0.00 | 64.71 | PDF |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 17 | 8.35 | 7.58 | 0.00 | 49.29 |
当院の外科による手術では、転院率が低いのが特徴です。
標準治療計画(クリニカルパス)を多く活用し、適切な医療を提供できるよう、心がけています。
また体に負担の少ない腹腔鏡手術は、早期離床、早期経口摂取、入院期間の短縮を目指すことができます。
さらに傷口が小さく苦痛も少ないため、当院では積極的に採用しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし | 12 | 15.83 | 9.88 | 0.00 | 73.67 | |
010060x2990401 | 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale0~2等 | 10 | 29.90 | 15.70 | 10.00 | 77.10 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | - | - | - | - | - | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし | - | - | - | - | - | |
010060x2990400 | 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale3~5等 | - | - | - | - | - |
最最も多かったのは頭蓋・頭蓋内損傷(急性硬膜下血腫など)の症例でした。70歳代から80歳代の患者さまが多く、58.3%でした。
頭蓋・頭蓋内損傷では、手術とリハビリテーションによる治療を行います。
脳梗塞の症例では、エダラボンといわれる脳の保護剤を投与し、発症からより早期にリハビリテーションを行います。
神経症状が重く中長期に渡りリハビリテーションが必要な患者さまは、リハビリテーションの治療を専門とする回復期リハビリテーション病院へ転院することもあるため、転院率が高くなっています。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 30 | 2.00 | 2.54 | 0.00 | 75.90 | PDF |
当院の眼科では白内障手術の患者さまがいらっしゃいます。高齢者の方が多く、70歳代以上の方が83.3%でした。
進行した白内障に対しては、濁った水晶体を手術で取り除き、眼内レンズを埋め込む方法が一般的に行われます。手術は局所麻酔で行われ、痛みはほとんどありません。標準治療計画(クリニカルパス)を元に、1泊2日のスケジュールで入院治療を行います。入院の流れの詳細は、患者用パスをご確認ください。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
大腸癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
- UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発:自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合
再発:自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者さまを診療した場合、また治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合
5大癌とは、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんを指します。病期とは、癌の進行程度、拡がりを示すもので、T: 原発巣の拡がり、N: 所属リンパ節転移の有無と拡がり、M: 遠隔転移の有無で分類されます。これをもとに各stageに分かれます。stage1(初期)からstage4(末期)の4段階で表しています。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 31 | 29.16 | 79.61 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
市中肺炎とは、日常生活でおこる肺炎であり、入院中や介護施設入所中に感染したものや誤嚥性肺炎は除きます。令和5年度においては、中等症の患者さまが最も多い結果となりました。肺炎の治療は主に呼吸管理や点滴などを行いますが、患者さまの年齢により重症化しやすい傾向や入院期間が延長しやすい傾向があります。そのため、状態によっては理学療法士の運動療法や言語聴覚士の嚥下訓練(飲み込みの訓練)をおこなうことがあります。重症度の分類はA-DROPスコアを用いており、以下で判定されます。
1.男性≧70歳、女性≧75歳
2.BUN≧21または脱水
3.酸素飽和度≦90%
4.意識障害あり(肺炎に由来する)
5.収縮期血圧≦90mmHg
軽症:0点 中等症:1~2点 重症:3点 超重症:4~5点 ショックがある場合は点数に関わらず該当 不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合
- 10症例未満は(-)で表示しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 36 | 31.86 | 79.14 | 6.25 |
その他 | 12 | 31.00 | 76.92 | 0.00 |
50歳代から90歳代の患者さまがいらっしゃいますが、70歳代以上の患者さまが79.1%を占めます。脳梗塞の治療は、血液を固まらせないお薬を点滴に混ぜて入院日より7日間ほど投薬します。点滴終了後は継続して血液をサラサラにする薬を内服します。リハビリテーションが必要な場合は、入院後早期に開始します。日常生活動作向上と社会復帰を図るためには、十分なリスク管理のもとに、できるだけ早くリハビリテーションを開始することが推奨されています。
中長期に渡りリハビリテーションが必要な患者さまは、リハビリテーションの治療を専門とする回復期リハビリテーション病院へ転院することもあります。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 169 | 1.70 | 23.46 | 0.59 | 73.27 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 91 | 2.97 | 33.33 | 12.09 | 80.64 | |
K1425 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) | 54 | 1.46 | 10.52 | 0.00 | 71.30 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 54 | 2.41 | 18.98 | 1.85 | 65.94 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) 等 | 43 | 3.86 | 36.51 | 6.98 | 84.23 |
最も多いのは変形性膝(股)関節症に対する実施する膝(股)関節置換術でした。
この区分(K0821)には膝関節と股関節が含まれますが、それぞれの件数は膝関節114名、股関節53名という内訳でした。
骨折観血的手術と人工骨頭挿入術は骨折に対する手術のため、緊急入院となるケースが多く、ほかの術式と比較すると平均術前日数が長くなっています。
4番目に多い骨折観血的手術(前腕)は10歳代から80歳代までの幅広い年代の方ですが、ほかの4つの手術は60歳代以上の患者さまに多い傾向にあります。骨粗鬆症が原因であることも多いため、食事療法や運動療法で骨折しにくい骨を作る治療も行っております。
継続的なリハビリテーションが必要な患者さまは回復期リハビリテーション病院への転院も検討します。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 50 | 1.22 | 4.32 | 0.00 | 67.34 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 37 | 3.00 | 6.05 | 0.00 | 66.32 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 18 | 0.50 | 4.61 | 0.00 | 38.94 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 13 | 4.69 | 23.15 | 7.69 | 74.31 | |
K7436 | 痔核手術(脱肛を含む)(PPH) | 13 | 1.23 | 4.92 | 0.00 | 68.31 |
最も多いのは、鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術です。
上位3術式は平均年齢が比較的若く、働き世代の方が多いこともあり、腹腔鏡下手術を積極的に採用しております。
鼠径ヘルニア手術のうち80.6%、胆嚢摘出術のうち80.4%、虫垂切除術のうち88.4%が腹腔鏡下手術でした。
腹腔鏡下手術は開腹手術よりも体への負担が少ないため、手術後の痛みが少なく、日常生活への復帰が早いというメリットがあります。
当院では、手術目的の予約入院の際は、手術予定日の前日に入院していただくケースが多くみられます。一方虫垂炎では緊急手術で手術を行うこともあるため、術前日数に差がみられます。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 29 | 0.10 | 1.17 | 0.00 | 65.72 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | - | - | - | - | - | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - | |
K6852 | 内視鏡的胆道結石除去術(その他) | - | - | - | - | - | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - |
最も多い手術は大腸カメラを用いて行う大腸ポリープの粘膜切除術です。より安全面を重視した治療を行うため、入院期間は通常1泊2日となっています。40歳代から80歳代の患者さまがいらっしゃいました。また60歳代から70歳代の患者さまの割合が多く、70%を占めています。
癌が疑われるポリープや大きいポリープを切除する際は、数日間の入院が必要となります。
なお、厚労省で定められた集計方法のため、胃瘻造設術を内科に掲載しておりますが、執刀は外科医となります。
便潜血検査での陽性、血便、排便異常(便秘、下痢)、腹痛のある方は、大腸カメラ検査を受けられることをお勧めします。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 29 | 0.03 | 1.00 | 0.00 | 75.55 | |
K2822 | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) | - | - | - | - | - |
眼科では白内障に対して、水晶体再建術(眼内レンズを挿入)をおこなっています。標準治療計画(クリニカルパス)は、入院日に手術を実施し、翌日に診察後退院するスケジュールになっています。詳しくは患者用パスをご確認ください。
70歳代以上の患者さまに多く、83.3%を占めています。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 18 | 1.22 | 18.06 | 0.00 | 75.00 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | - | - | - | - | - | |
K6822 | 胆管外瘻造設術(経皮経肝) | - | - | - | - | - | |
K1642 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) | - | - | - | - | - |
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は頭蓋・頭蓋内損傷(外傷性硬膜下血腫など)の症例での手術が多く見受けられます。入院し、硬膜下血腫を手術にて洗浄し、リハビリをして退院となります。
その他、正常圧水頭症のシャント手術が多い入院となっています。
なお、厚労省で定められた集計方法のため、胃瘻造設術を脳神経外科に掲載しておりますが、執刀は外科医となります。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 13 | 0.66 |
異なる | - | - |
入院契機(入院のきっかけとなった)病名と、主に治療の対象となった病名が同一かどうかで示した指標です。
播種性血管内凝固症候群:重症基礎疾患のため、血管内に血栓(血の塊)が散らばってしまう病態
敗血症:感染症により生命を脅かす臓器障害が引き起こされる状態
真菌感染症:真菌(カビ)に起因する感染症
手術・処置等の合併症:手術創の感染や人工関節の脱臼・ゆるみなど
起こりうる合併症については事前にご説明させていただき、各部門で連携を図り、発生の予防に努めています。
- 10症例未満は(-)で表示しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
---|---|---|
583 | 579 | 99.31 |
肺血栓塞栓症とは、肺の動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気で、エコノミークラス症候群として知られています。
予防方法には、血液をサラサラにする薬の服用や、血行を促進させる装置の使用などがあります。当院では下肢を強く圧迫することで肺血栓塞栓症を防ぐ、弾性ストッキングの使用を積極的に採用しております。
リスクレベルに応じた予防対策が求められており、当院では99%と高い数値を維持しています。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
311 | 260 | 83.60 |
血液培養とは、血液中に細菌が存在するかどうかを確認し、発熱などの原因を探す検査のことです。
血液培養を2セット実施することでより精度の高い結果を得ることが可能です。
そのため、過剰な医療の提供や誤った診断を防ぐことができます。
国際的にも2セットの実施が推奨されているため、高い数字を目指す指標です。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
164 | 139 | 84.76 |
広域スペクトル抗菌薬とは、広い範囲の細菌に効果がある抗菌薬のことです。
多くの細菌に効果が期待できる反面、薬剤耐性菌といわれる薬が効きにくい細菌の発生に大きく関わっています。
痰や尿などの中に、どんな細菌がいるのかを調べるための細菌培養検査を行い、適切な抗菌薬を選択することが重要です。
- 小数点第3位を四捨五入しています。
更新履歴
- 2024/09/27
- 令和5年度版 公開