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診療科・部門

臨床工学科

医療機器のスペシャリスト

~高度化する医療に合わせた専門技術の向上、医療機器の保守管理と安全確保~

臨床工学科では透析業務を中心に、生命維持管理装置の操作と保守管理や内視鏡業務、手術室での機械操作補助と院内で使用される医療機器の管理を行っております。また、医師をはじめ看護師や他の医療従事者に最先端の技術と知識を共有することで、患者様が安心かつ安全で高い医療サービスを受けられるよう努めています。

業務内容

透析室での血液透析業務をはじめ、院内で使用する様々な医療機器は臨床工学技士が中心となって、当科独自の機器管理支援システムを用いながら適正運用・修理状況・点検計画までの管理を行っております。特に、透析用監視装置をはじめ、透析関連の機器についてはメーカー主催の研修を受講するなど技術の習得に努め、日常のメンテナンスからトラブル発生時の修理処置まで、迅速に対応できるようにしています。
また、内視鏡業務や手術室でのサポート業務を新たに追加し、臨床工学技士の活躍の場が広がりました。

血液透析

血液を体から取り出しダイアライザーと言われる人工腎臓を通して体内にたまった尿毒症の原因物質や老廃物の排泄、血液中のNa(ナトリウム)・K(カリウム)・Ca(カルシウム)といった電解質と 酸性・アルカリ性のバランスの維持、体液量の調節を代行し、血液を浄化します。
きれいになった血液は、再び体内に戻されます。1回あたり3~5時間の透析を週3回行います。

オンラインHDF

当院では血液透析にオンラインHDF(血液透析濾過)という方式を採用しています。
通常の血液透析では「拡散」という原理で老廃物を取り除いていますが、これに「濾過」を加えたものがHDFです。
「オンラインHDF」は、この濾過量を多くしてより多くの老廃物等を取り除くために、セントラル装置から大量の透析液を供給する方式です。設備の高度な管理が必要ですが、より効率的な透析治療が行えます。

特殊血液浄化

当院では、血液透析の他に特殊血液浄化も行っています。
従来の治療に抵抗する肝不全、血液疾患、膠原病、神経疾患、炎症性腸疾患、皮膚疾患、敗血症、動脈硬化性閉塞症、薬物中毒などを対象に効果が期待できる血液浄化療法です。

  1. 白血球系細胞除去療法
    血液を一旦、体外に連続的に取り出し、自身の体を攻撃して炎症を起こしてしまう活性化した白血球を選択的に除去するフィルターに通し、その後血液を体内に戻すものです。血液を取り出す際には腕などの静脈から脱血しますが、血液透析などのようにシャントと呼ばれる脱血用の血管を作っておく必要はありません。
  2. 腹水濾過濃縮再静注法(CART)
    溜まってしまった腹水・胸水を体内からバッグへ取り出し濾過器を通して不要な物質を除去し、有効成分を濃縮して再び体内に戻す療法です。

人工呼吸器業務

患者様に使用されている人工呼吸器の保守・管理を行っております。救急時の対応やベッドサイドで使用している人工呼吸器が設定した通りに動作しているのか、回路に異常はないのか、1日数回点検することで適切に作動していることを確認できるよう努めています。また、使用後点検を行いいつでも使用可能な状態で管理しています。

内視鏡業務

内視鏡室にて、胃カメラ・大腸内視鏡検査時などに医師の直接介助を行っています。
また、内視鏡関連医療機器の保守管理も行っています。

手術室業務

手術前の機器準備から術後の片付けまでを行い、腹腔鏡手術のカメラ保持操作を医師の指示の下行っています。

臨床工学科の新人教育体制

透析装置操作やME機器の管理・点検等、全員がすべての業務をこなせるよう教育に力を入れています。詳細については、以下よりご欄ください。

AMG臨床工学部へのリンク

上尾中央医科グループ(AMG)臨床工学部のWebサイトにも当院の情報を掲載しております。
以下よりご覧ください。