近年手術で治る認知症として注目されている正常圧水頭症についても積極的に診断、治療を行っています。
正常圧水頭症とは?
正常圧水頭症は主に65歳以上の高齢者に特有の疾患で、進行性の歩行障害、認知機能低下、尿失禁などが3大症状とされております。有病率は0.2~3.7%、罹患率は年間およそ120/10万人と推定されます。(特発性正常圧水頭症ガイドライン第3版)または全認知症患者の3~5%程度を占めるとも報告されております。MRIやCTで脳室拡大などの特徴的な所見で診断されることが多い疾患です。
伊奈町・蓮田市・白岡市(人口約15万人)でも概算で約1000人程度の患者様が存在していると推定されますが、実際に診断され治療まで受けられる患者様はまだまだ少ないのが現状です。
当院では院内他科とも協力して患者様の発見、診断に努めており、また紹介患者様も増加しており、積極的に受け入れております。術前には画像検査の他に、高次機能検査、歩行状態の確認などを行い、治療は主に腰椎腹腔シャント術を行っています。全身麻酔ですが30分程度の所要時間で、手術翌日から1~2週間のリハビリを実施していただいております。退院後も12か月まで外来フォローさせて頂いており、多くの症例で症状の改善を認めております。
担当常勤医
脳神経外科一般
飛田 敏郎(ひだ としろう)
脳神経疾患を中心に地域医療に貢献したいと思います。よろしくお願いいたします。
役職 | 脳神経外科科長 |
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出身大学 | 東京慈恵会医科大学 |
専門資格 |
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専門領域 | 脳神経外科一般(脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷など) |