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側弯症のリハビリテーション

側弯症とは

側弯症とは成長期の子どもを中心に、脊椎がひねり(回旋)を伴いながら横に曲がる(側屈)変形のことを言います。大きく原因不明の特発性側弯症と普段の姿勢やスポーツ動作の繰り返しにより生じる機能性側弯症に分けられます。
当院ではドイツのシュロス法をもとに、8歳~18歳程度の対象者に対して側弯のリハビリテーションをマンツーマンで行っています。また、学校検診への同行も行っています。

所有資格

  • 側弯トレーニング
  • Schroth Best Practice
  • シュロス法(ISST: International Schroth 3D Scoliosis Therapy)

側弯症のリハビリテーション

はじめはご家族と一緒に側弯症リハビリテーションの説明と内容をお伝えします。
どのように曲がっているか、自分がどのような姿勢になっているかを、レントゲンや骨模型を用いて一緒に確認し、自分で理解できるように説明していきます。

生活での姿勢や痛みの有無などもお聞きし、足の長さや姿勢の崩れ方など、全身のバランスをチェックしていきます。

  • 硬くなっている部位のストレッチや背骨の矯正、バランス改善のための運動を行います。
  • 普段の生活や学校生活での姿勢も側弯に影響していることが多いため、修正していきます。
  • 自分でも一人で行える姿勢の矯正や運動を指導していきます。

当院でのリハビリを受けるまでの流れ

  • 学校検診(二次検診)

    お電話問合せもしくは学校紹介から受診へ

  • 整形外科の診察

    松村 重之 医師
    石橋 英明 医師
    (※石橋医師のみ要予約)
    レントゲン撮影

    診断

    • 20歳以下 特発性側弯症
    • 20歳以上 脊柱側弯症
  • リハビリテーション開始

    運動療法 適応者
    もしくは
    Cobb角20°:運動療法
    Cobb角25°:装具療法

  • 再度診察・経過と効果測定

    レントゲン撮影(半年か1年後)
    リハビリ終了 or 継続の判断

    半年から1年程度継続(状況に応じて)
    あるいは16歳までフォローアップ

ご留意

リハビリテーションを受けるにあたり、以下の点をご承知ください。

  • 側弯変形の程度が改善することも見込まれますが、完全に真っすぐな背骨に戻るというものではありません。変形の程度を悪化させないことを基本目標とし、今後どのように側弯症と向き合っていくのかを一緒に考えていきましょう。
  • リハビリの内容はマッサージや背骨の矯正など受け身のものではなく、ご自身の力で積極的かつ意欲的に運動を行うものです。
  • リハビリの効果は、当院でのリハビリのみでは期待できません。ご自宅でもできるストレッチやトレーニングをご提案いたしますので、ご家族との協力のもとご自宅でも継続して行ってください。そのため、診察・リハビリの際にはご家族の方も同席をお願いします。

初回の持ち物と準備

  • リハビリでは全体の姿勢や背骨の状況を確認致します。服の上からでも背骨が浮き出るような薄手の服と動きやすい服装でお願いします。
  • レントゲン画像や写真など、事前に撮影したデータなどがある場合、お持ちください。
  • カメラもしくはスマートフォン
    (トレーニングしているところをご家族に撮影して頂き、自宅でも正確にトレーニングが行えるようにします。)