足底板を用いたリハビリテーション
身体を診る専門職「理学療法士」が、実際に皆さまの足の形状や姿勢、歩行動作を確認し、一人ひとりの足にぴったり合うオーダメイドの足底板を作製いたします。
足底板とは?

足底板とは、靴の中に入れる中敷きのことです。
人間の足には3つのアーチがあり、各々が働くことによりバランスのいい歩きや、良好なパフォーマンスが成り立ちます。
しかし、このアーチが崩れることによって、足の変形や足腰の痛み、長時間歩いていると疲れるなど体のトラブルが生じる可能性があります。
足底板療法により、このような症状を緩和することが期待されます。
どんな方に適応?
- 歩く時に膝や足腰が痛む方
- 足の変形が気になる方(外反母趾やタコ、ウオノメなど)
- スポーツ動作で痛みが生じている方
- ランニングすると痛む方
- バランスが不安定で転びそうな方
対象の疾患
- 変形性関節症(膝、股関節)
- 腰部障害(脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなど)
- 足部障害(足底腱鞘炎、偏平足、有痛性外脛骨、外反母趾など)
- スポーツ障害(捻挫、シンスプリント、ジャンパー膝など)
対象は幅広く、小児から高齢者、スポーツ選手まで対象となります。
上記以外の症状に対してもご相談いただければと思います。
※足底板作製は、現在の身体状態を医師が判断し、必要に応じて処方を行っております。
足底板依頼から完成まで流れ
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整形外科の受診
まずは、整形外科への受診をしていただきます。
医師の判断のもと必要に応じて足底板の処方が可能となります。
どんな些細な症状でも構いませんので、まずは当院の整形外科医へご相談ください。 -
予約
整形外科医からリハビリテーション技術科への足底板作製の依頼によって作製が可能となります。担当の理学療法士と日程を調整します。
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身体の評価・歩行動作の確認
(テーピングやパットを用いた評価)問診
歩行評価
身体評価
足部評価
足底板作製
理学療法士が一人ひとりの症状に応じた、運動指導と足底板作製の評価を行います。
ご準備いただくこと
※1中敷きが外れるタイプの靴をご準備ください。
(仕事用の靴や運動靴、スパイクなど普段履かれるものをご用意ください。)※2 歩きの動作を確認するため、膝まで捲れるズボンをご用意ください。
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完成
2回目で足底板をお渡しします。
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フォローアップ(調整)
1~2週間ほど実際に履いていただき、痛みの症状によって調整が必要な方はフォローアップを行います。
リハビリテーション技術科では障害特性を把握し、一人ひとりの症状に応じた運動指導も行っております。
身体のお悩みがございましたら、一度医師・理学療法士へご相談ください。