装置の特徴
- メーカー
- GE ヘルスケアジャパン
- 装置名
- 64列CT装置 Revolution EVO EX
- 導入日
- 2018年1月

検査/装置説明
CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略です。
装置の内部が回転しながら人体にX線を当て、その情報をコンピューター処理することで、人体の輪切り画像を見ることができます。
体内の微細な構造まで見る事ができ、立体的な3D画像を作成することもできます。
検査の流れ・検査にかかる時間
準備
撮影する部位に金属類があると画像に影響がでてしまう為、必要に応じて、外して頂くことがあります。
(例:カイロ、入れ歯、ヘアピン、補聴器、メガネ 等)
また、衣類の金属やボタン、下着のホックが撮影部位と重なってしまう場合は、着替えて頂くことがあります。
検査
検査台に寝て頂いた状態で撮影を行います。
(撮影する部位や目的によって、うつぶせになって頂く場合があります。)
また、必要に応じて呼吸(息止め)の合図が出ます。
検査時間
検査時間は、着替えを含めて、単純CTでは、5分~10分程、造影CTでは20~30分程となります。





検査における注意点
- 動き(息止め)
- CT検査は体の動きに弱いため、検査中は体を動かさないよう注意が必要です。
息止めが必要になる場合もあります。 - X線被ばく
- CT検査はX線を使用しているため、『妊娠中や妊娠の可能性がある場合』 には検査をお受けできない場合があります。
CT検査は被ばくを伴う検査です。そのため、医師が患者さんに検査におけるリスク説明等をした上で、患者さんの検査への同意が必要となります。妊娠中や妊娠の可能性がある場合、また検査に不安や疑問がある場合、医師に必ずお申し出ください。
- 数日前にバリウムを使用した検査を受けている場合は、腸内に残っているバリウムがCT画像に影響するため、検査をお受けできない場合があります。
- 検査目的によって検査前のトイレを我慢して頂く場合や、食事制限が必要な場合があります。
造影検査の場合は以下の注意点があります
- 検査時間の4時間前から禁食(水は可)となっています。
- 造影剤は尿中に排泄されるので、検査後は水分を多めに摂るようにして下さい。
(水分摂取の制限のある方は、主治医の指示に従ってください) - 授乳されている方は、造影検査後48時間は授乳をお控えください。
CT検査Q&A
Q: CT検査を受けるのですが被ばくは大丈夫?
CT検査は一般撮影検査(レントゲン)より被ばくが多いのは事実です。しかし、CT検査をはじめとした各放射線検査は、病気を発見、病気の状態把握、病気の治療計画等の生命を守るための重要な役割があります。医師は被ばくによるリスクより利益が上回っていると判断した時のみ検査を行うのが原則となっています。検査で使用する放射線量は、診療放射線技師が管理を行い、適切な線量となるよう努めていますので、安心して検査をお受けください。
Q: 子供はCT検査を受けても大丈夫?
A: 子供は体全体が成長しており、細胞分裂が活発であるため、成人に比べると放射線の影響を受けやすいといわれています。影響が出るとされるしきい値より少ない線量を使用して検査を行うため、心配はありません。検査で被ばくするリスクと検査をして得る利益のどちらをとるか、主治医と話し合うことが重要です。
Q: 何度も受けて大丈夫?被ばくが蓄積されたりする?
検査に使用される放射線は人体を透過し、蓄積はされません。使用する放射線が100m㏜以下ですと明らかなリスクはないとされており、当院のCT検査では100m㏜を超える線量の検査は行っていないので、心配する必要はありません。
(撮影部位や撮影方法によって異なりますが一回当たり5~30m㏜)
Q: どのくらい被ばくしたかわかるの?
A: 検査ごとに被ばく量を開示していますので、知りたい方は主治医や放射線技術科スタッフまでお声がけ下さい。
Q: MRIと何が違うの?CT検査で何が分かるの?
A:CT検査は放射線を使用し、X線の吸収差を利用して画像を得ますが、MRI検査は磁力を利用しているため、被ばくはありません。
CT検査はMRI検査よりも短時間で広範囲の撮像ができ、脳出血や肺、腸管の病変発見を得意としています。
外観がよく似ているといわれますが、全く異なる医療機器です。また、得意不得意も検査部位によってさまざまですので、目的に応じて使い分けられます。