装置の特徴
- メーカー
- GE ヘルスケアジャパン
- 装置名
- SIGNA™ Voyager – AIR™ IQ Edition
- 導入日
- 2023年8月

検査/装置説明
MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略です。強力な磁石と電波を使って体の状態を診る検査です。狭いトンネルの中で検査を行います。検査中は体に電波をあて、体から出る信号を読み取り、さまざまな方向の断面画像を作ることが可能です。造影剤を使用しなくても、血管の撮像ができます(MRA:Magnetic Resonance Angiography)。
MRI検査を受けになる際には、様々な注意点がございますので、『MRI検査を受けるにあたっての注意事項』をご確認下さい。検査について不安なことや分からないことがありましたら、職員までお声掛けください。
新病院移転と共にMRI装置の入れ替えを行いました。
機器を入れ替えたことにより、撮像時間の高速化、画質の向上、受診者の負担軽減(検査時間の短縮、従来より広いトンネル 等)が可能となりました。
検査の流れ・検査にかかる時間
準備
MRI検査室は、常に非常に強い磁場が発生しています。
安全に検査を行うために『MRI検査を受けるにあたっての注意事項』に該当する物は検査室に持ち込むことは出来ませんので、検査前に取り外していただきます。金属がついている洋服を着ている場合には検査着に着替えていただきます。また、発熱素材を使用したインナー類は発熱の恐れがある為、着替えて頂く場合があります。
検査
検査台に寝て頂いた状態で撮影を行います。
(撮影する部位や目的によって、うつぶせになって頂く場合があります。)
また、必要に応じて呼吸(息止め)の合図が出ます。
閉所
検査は常に狭いトンネルの中で行います。
(閉所恐怖症や狭い所が苦手な方は、医師へお伝えください。)
検査時間
検査時間は着替えを含めて、約20分~30分です。検査内容によって、時間が延びる場合があります。
造影検査は、1時間程となります。




検査における注意点
- 原則検査不可
-
次に該当する方は検査が行えませんので、事前に必ず医師にお知らせください。
- 心臓ペースメーカー及び植込み型の医療機器を使用している
(※ 条件付きMRI対応心臓ペースメーカー等を含む) - 人工内耳を使用している
- 可動性義眼を使用している
- 妊娠しているまたはその可能性がある
(当院では原則検査は行っておりません。)
- 心臓ペースメーカー及び植込み型の医療機器を使用している
- 金属確認
- 強い磁場が発生しているため、体内、体外問わず金属製品は持ち込めません。
手術などで体内に金属性の物を埋め込んでいる場合、安全性が確認できれば検査可能です。
必ず、手術を行った病院へMRI対応品であるか確認をして頂き、医師へお伝えください。 - アートメイク(刺青)
- やけどや変色の可能性があります。
- 持ち込み不可
-
以下のものは、検査室内へ持ち込みが出来ませんので、更衣室にて全て外し、検査着へ着替えて頂きます。
ヘアピン・カツラ・ネックレス・イヤリング・エレキバン・カイロ・入れ歯・ブリッジ・指輪、財布等の金属類・時計・メガネ・補聴器・磁気カード類・携帯電話・お化粧(アイシャドーなど)カラーコンタクトレンズ・湿布・ニトロダーム・ニコチネル・マスク・鍵・持続血糖測定装置・コルセットなど
※イラストは注意喚起のための一例です。
MRI検査Q&A
Q: MRI検査とCT検査は何が違うの?
A: どちらも体を輪切りにしたような画像が得られますが、CTはX線を利用するのに対し、MRIは磁場と電波を利用して画像を取得しています。MRIの特徴としては骨や空気による画像への影響がないため、骨に囲まれている脳や脊髄などの診断に適しています。
CTとMRIでは両方に長所・短所があり、両方の検査が必要な場合もあります。
Q: なぜ金属類がだめなの?
A: MRIは強力な磁石ですので、金属がMRIに吸着してはずれなくなってしまったり、MRIの中に入れた機械が壊れてしまったり、金属が熱を帯びてやけどをする恐れがあります。また、MRIの特質として、金属の入っている部分やその周りは画像になりません。
これらのことから、金属類は禁忌とされています。
Q: なぜ大きな音が発生するの?
A: 撮影時に磁場が変動して磁石に力が加わることで大きな音が発生しています。検査中は聴力保護のためヘットフォンと耳栓のどちらか一方を装着して頂きます。
Q: 条件付きMRI対応心臓ペースメーカをつけています。受けられる?
A: 当院では検査を行うことができまん。
近年、心臓ペースメーカー等でもMRI検査が受けられる機種ができました。しかしMRI撮像にあたって一定の施設条件があり、当院では条件付きMRI対応の機種であってもMRI検査を受けることはできません。
条件付きMRI対応ペースメーカーを埋め込まれている患者様におきましても、MRI検査を受ける前に必ず医師にお知らせください。