装置の特徴
- メーカー
- 富士フィルムヘルスケア株式会社
- 装置名
- CUREVISTA Apex
- 導入日
- 2023年8月

検査/装置説明
透視検査とは、X線を連続(連続透視)もしくは断続的(パルス透視)に出すことで、テレビモニタを通して動画としてリアルタイムに観察、撮影する検査です。
- 利点
-
- リアルタイムで目的部位の観察をする事ができる。
- 正確な体位で撮影する事ができる。
- 他検査(内視鏡やエコー)と組み合わせることで検査の幅が広がる。
- 造影剤を使用することで、臓器の観察ができる。
- 欠点
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- レントゲン検査に比べて被ばくが多い。
- 装置の可動範囲が狭い。
検査の流れ・検査にかかる時間
準備
撮影する部位に金属類、プラスチック類があると、画像に影響がでてしまう為、必要に応じて着替えて頂くことがあります。
(例:衣類の金属、下着のホック、カイロ、入れ歯、ヘアピン 等)
検査
撮影台に上がって頂き、目的部位を透視下で観察して、処置を行います。
検査時間
手技の内容により異なります。
主な検査
- 徒手整復(20分程度)
- ERCP (1時間程度)
- 胃瘻交換 (10分程度)
- 膀胱瘻交換(15分程度)
- 神経根ブロック(20分程度)
- 検診胃透視(10分)




検査における注意点
- 動き(息止め)
- X線写真撮影時は動かないようにお願いします。
撮影時、息止めが必要になる場合もあります。 - 被ばく
- 透視検査は、X線を使用しているため、『妊娠中や妊娠の可能性がある場合』には検査がお受けできない場合があります。事前にお申し付けください。
透視検査Q&A
Q: 検査中はずっとX線を浴びているの?
A: 挿入した管の先端を確認したり、造影剤を注入した時の走行を確認するときのみX線を出しています。
ERCPなどの透視時間が長くなる検査では、鉛カーテンを使用し被ばく低減に努めています。
Q: レントゲンと大きく違うところは何?
A: レントゲンを撮影する場合は、撮影部位の位置や角度を予め決めてから、X線を照射します。それに対して、透視検査は低線量の連続したX線を照射し、モニターでリアルタイムに観察し最も見やすい状態で構図を決めて撮影が出来ます。また、検査や治療中の撮影した画像を保存することも出来ます。テレビをみるように観察できることからX線TVとも呼ばれます。
Q: 検査中は全く動けないの?
A: 治療を行う場合など検査の種類によっては、大きく体を動してはいけない場合があります。一方胃や腸の消化管の検査では、造影剤を目的の部位に移動させるために体を動かして頂きます。
Q: X線は室内に残るの?
A: X線を照射するスイッチを入れた時だけ出ていますので、X線は室内に残るようようなことはありません。